マヒ症状を見つける
マヒを持っている人は、次のような場合にむせやすくなります。
定期的にチェックして誤嚥を防ぐようにしましょう。
マヒのチェック
上あごと下あごがかみ合っていますか?
下あごがうまく動いていない場合、飲み込みが悪くなることが増えます。
下あごがスムーズに動いているかを確認して、噛み合わせがきちんと合うようにします。
噛み合わせがなかなか改善しないときは、介護ヘルパーやかかりつけの病院に相談しましょう。
ろれつはちゃんと回っていますか?
口がしっかり開かなかったり、舌を上手に使えなかったりすると、ろれつが回りにくくなります。そうすると、明確な発音ができません。
このようなときは「パピプペポ」や「ラリルレロ」がちゃんと言えるように練習します。
唇の端が下がっていませんか?
口の周りにマヒが出ると口を開けたときに唇の端が下がってしまう傾向にあります。口を大きく開けたり「イーッ」と言ったりしてもらいましょう。
口が左右対称に開くように練習します。
ほっぺたは膨らみますか?
口の周りにマヒのある人は、口から空気が漏れてしまうためにほっぺたを膨らませることができなくなります。
このような時は口から空気を漏らさないようにして、ほっぺたを膨らませる練習をします。
舌が片方に寄ってしまっていませんか?
舌が唇の外に出にくかったり、まっすぐに出せなかったりしていませんか?
このような人は食物を上手に咀しゃくすくことができません。本人が気づいていない場合も多いので、下の「ベーッ」と、出せるかどうか確認してみてください。
マヒのある人への食事介護
スプーンで刺激を与えましょう
スプーンの底を軽く唇に当てたり、冷たい氷で口の中や唇を刺激してあげると、唇の動きが良くなることがあります。
食べ物を舌の奥のほうへ乗せましょう
食べ物は舌の奥のほうに乗せます。
食べ物が食道のほうへ落ちやすくなります。
飲み込んだ後に再度「ゴックン」します
飲み込んだあとに、片手を後頭部に当てて軽くあごをひかせます。
「ゴックン」と声をかけながら、もう一度飲み込むようにさせましょう。
※上記は、介護食アドバイザーのテキストより引用